再会

昔、サラリーマンだった頃の上司、部下と飲んだ。
なかなか会えなくなってきているのだが、音頭を取ってくれるのがいて実現した。
もう、退職してから２７年になるのだが、未だに連絡を取り合っている。

私がそのサラリーマン時代、営業で寄った動物病院の入り口に、「里親になってください」とマジックで書かれた紙の下に２匹の捨て犬がケージに入っていた。
おそらく、柴犬のミックス。
愛おしくて、愛おしくて・・・上司と部下に相談した。
部下は犬を飼った経験があって、色々と教えてくれた。
当時は親と同居だったのだが、家族には全く相談せずにその子のうちの１匹の里親になることを決めた。

私はその子をサラと名付け、どこに行くにも一緒だった。
そんなことを思い出しながら、随分と飲んだ。
上司はもう定年まで数年という。
歳をとったものだ。

この上司は例の花見の後に、２次会には行かず、私を居酒屋に連れて行ってくれた。
私が駆けずり回る姿を見ていてくれて、「ちょっと、時間くれよ」と言ってくれた。
私の愚痴をずっと聞いてくれた。
その後、その上司には本当に世話になった。
今でも、私の上司だなあと思いながら酒を飲み続けた。
楽しい時間はあっという間・・・・終電で帰ることになったが、みんなも終電だったらしい・・・